骨粗鬆症を防ぐためのビタミン

女性特有の症状(年齢別)に合わせたビタミン対策

骨粗鬆症を防ぐためのビタミン

女性の骨粗鬆症対策は30歳代からはじめる

骨の形成に必須のビタミンD、K、C

日本も超高齢化社会を迎え、骨租髭症の増加が大きな問題となっています。 骨粗鬆症では骨量が減り、大根にすが入ったような状態になって骨が もろくなり、大腿骨などの骨折から寝たきりになりやすいのです。

骨粗鬆症について
http://health-memo.com/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E9%AC%86%E7%97%87/

骨量は加齢とともにだれでも減ってきますが、その減少には女性ホルモン(エストロゲン)が歯止めをかけているため、女性は閉経後、急速に骨量が減り、60代後半で、過半数の女性が骨粗鬆症を発症します。

加工食品でリンを摂りすぎると骨のカルシウム濃度が低下してしまう

骨の主成分はカルシウムとリンが結合した骨塩です。カルシウムとリンは1対1 の割合でとるのが理想とされますが、現代 の食生活では、加工食品に含まれるリン酸塩の形でリンを過剰に摂取する一方、カルシウムは1日600mgの所 要量さえ満足に摂取するのが困難なようです。

リンを過剰に含むエサをネズミに与えると、3週間後には大 腿骨のカルシウム濃度が低下することが確かめられています。 骨量をふやして骨粗鬆症を防ぐにはリンの摂取量を抑え、カルシウムの摂取を積極的に行います。 同時にビタミンDをとれば肝臓や腎臓で変化した活性型ビタミンDが腸管からのカルシウムの吸収を促進し、血液中のカルシウムを骨へと運んで利用効率を高めてくれます。

骨の形成にはビタミンKやビタミンCも重要

骨にはもうひとつの重要な構成成分としてコラーゲンやオステオカルシンなどのたんぱく質が含まれていますが すが、コラーゲンの合成にはビタミンCが、オステオカルシンの合成にはビタミンKが欠かせない働きをし ます。

発育期のラットに卵やあわびの殻を含む高カルシウム食を与え、同時にビタミンCを与えると、Cを与え ない場合にくらべ、大腿骨のカルシ ウム含量が60%も増加することが実験で明らかにされています。これは 逆に見れば、カルシウムやビタミンDがじゅうぶんでも、もしCやKが 不足すれば、丈夫な骨はできないことを示しています。

閉経後の女性は1日400IUのビタミンDの補給

骨粗鬆症を防ぐには、カルシウムとともにD、K、Cなどのビタミン の摂取を10代、20代のころから心がけ、最大骨量を高めることが必要です。

最大骨董とは一生を通じての骨量の最大 値で、いわば骨の貯蓄です。若いころの貯蓄が多ければ、加齢とともに 目減りしても、骨折危険域にまで骨 董が低下する危険は少なくなるわけ です。

インスタント食品の利用に加え、ダイエットは骨の貯蓄を困難にします。ダイエット経験のない女性にくらべ、ダ イエットを12歳で開始した女性では、骨密度の低い人が5倍にのぼることが明らかにされています。

他方、高齢になってからのビタミン摂取もけっして無効ではありません。ある研究によると と、1日1200mgのカルシウムと 800IU ビタミンD3の服用をつづけた女性たちは、1年半後には大腿骨の骨密度が増加しました。服 用しなかった女性たちは逆に減少しました。

この結果、大腿骨の骨折率はカルシウムとビタミンDを摂取した女性たちのほうが40%も低かったのです。 1ニイ400IUのビタミンD3と337mgのカルシウムの服用で骨密度が増加したとの報告もあります。 閉経後の女性には1日400IU異常のビタミンDの摂取が必要です。ただし過剰症を避けるため1日100IUにすべきです。

関連情報

ビタミンDが多く含まれる食品
https://www.vitamin-qa.info/2015/10/03/post-308/

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