ダイエットのためのビタミン

女性特有の症状(年齢別)に合わせたビタミン対策

ヘルシーな食事はβカロチン、E、B12が不足する

極端なダイエットはビタミン不足に陥る

主食を減らすとビタミンB1が不足する

ダイエットは、たとえていえば家計簿のようなものでしょう。食事から得るエルネギーの収入と、活動な どで消費するエネルギーの支出が同じなら、私たちはやせも太りもしません。体重を落とすためには運動な どで支出をふやすか、食事を控えて収入を抑えるかしてエネルギーを「赤字」つづきにする必要があるわけで すが、後者の道を選んだ場合、ビタミンの摂取まで抑えてしまうおそれが少なくありません。

日本人はビタミンB1のおよそ半分を穀類から得ているといわれますので、ごはんやパンなどの主食の量を 控えることはビタミンB1不足を助長し、潜在性ビタミン欠乏症をふやしてしまう可能性があります。

茶わん1杯のごはん、1枚の食パンは、ともにビタミンEを0.3mg前後含んでいます。Eの目標摂取量が女性で1日7mgとされているところ を、もし主食をとらなければ、1mg近いビタミンEの損失になるのです。

油抜きの食事は、βカロチンの吸収を悪くする

動物性脂肪の摂取量の多い欧米化した食生活の弊害がいわれ、「油抜き」であれば「ヘルシー」であるかのような誤解が定着したことも大きな問 題です。

ビタミンB12は動物性食品に多く含まれますので、野菜ばかりの食事が つづけば、B12の欠乏から悪性貧血になるおそれがあります。

また、Eやβロチンなどの脂溶性ビタミンの仲間は油にとけた形で存在しますので、「油抜き」の食事 がつづけば、これらの脂溶性ビタミ ンの不足をも招きかねません。たとえばほうれんそうに含まれるβカロチンの吸収率は生のままでは0%に近く、ゆでておひたしにす ると、細胞膜が壊れてβカロチンが出てくるために少し上がり、バター妙めにすることで初めて50~80% に上昇します。β カロチンの吸収から いえば、「油抜き」のおひたしより、バター妙めのほうがよほど「ヘルシー」なのです。

ビタミンEの目標摂取量に届かない女性が多い

必ずしも妙めたり揚げたりする必要はなく、胃の中でカロチンが油に とけた状態になればよいのですが、野菜にかけるドレッシングまで「ノ ンオイル」が「ヘルシー」だと思われているのは少々困った話です。

たとえばゆでたブロッコリー100グラムをそのまま食べれば、βカロチンは大半が吸収されずに排泄されてしま いますが、植物油を含むドレッシングをかければ、1日の摂取の目安の3分の1強(630㎍) のβ カロチンを 補給できます。

ビタミンEは植物油に豊富ですので、ひまわり油を10グラム使った自家製ドレッシングをかければ、ブロッコ リー100グラムに含まれるEも加え、これだけで合計5.5mgのEを摂取できるのです。 ビタミンEの目標摂取量が足りない現代人女性には、ダイエット志向や誤ったヘルシー志向が影響してい るかもしれません。

体内の脂肪の燃焼を活発にするビタミンB2に加え、不足しやすいB1、βカロチン、Eなどを、体のコ ンディションを見ながらサプリメントで補う必要がありそうです。

関連情報

ビタミンE を多く含む食品
http://www.vitamin-qa.info/2014/04/26/post-134/

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