UV対策に活用するビタミン

女性特有の症状(年齢別)に合わせたビタミン対策

UV対策に活用するビタミン

徹底した日焼け対策にビタミンを活用する

パンテノールやビタミンEを肌に塗ると日やけを抑える

オゾン層の日傘が破れ、機能しなくなると、地表まで達する有害なUV-B量がふえたおかげで、私たちはなんらかの自己防衛策を迫られています。 皮膚がんの多いオーストラリアではUV対策として様々な方法を掲げています。

いわゆるサンスクリーン剤(日やけ止めの乳液など) を顔や手に塗りたくることがメインの防御策となります。 薬局などでサンスクリーン剤を見ると、「PA」や「SPF」などといったものが表示されています。 PAはUV-Aを防ぐ効果を+~++ で示したもの。SPFは素肌でいるときにくらべて何倍のUV-Bに日やけせずに耐えられるかを数値で示したもので、夏に1日中 外出する際はSPF50以上のサンスクリーン剤の使用がすすめられます。

紫外線吸収剤や紫外線遮断剤分に含むのがサンスクリーン剤やUV化粧品の特徴ですが、パントテン酸誘導体のパンテノールやビタミンEとの併用で日やけ防止効果がより 高まることが明らかになりました。

人の皮膚に軽い炎症を引き起こす量の紫外線を照射したところ、対照となる軟膏では58箇所に紅斑(日やけの炎症) ができたのに対して、 パンテノールを5%含む軟膏では紅斑がほとんどできませんでした。

また、モルモットの背中の毛をそ り、UV-Bを照射して日やけ細胞の形成を観察した実験では、UVーB照射前にビタミンEを複数回塗っ ておくと、日やけが著しく抑制されることもわかりました。

メラニンの色素沈着を防ぐビタミンC

サンスクリーン剤やUV化粧品は紫外線の障害作用から皮膚を守るのに確かに有用ですが、利用に際して は若干の注意も必要です。

皮膚に存在するプロビタミンDは紫外線に当たることでビタミンDに 変わりますので、その紫外線をカッ トするUV化粧品を常用している女 性はビタミンD不足になるおそれが あります。

魚を毎日1品は必ず食べるなどして、Dの補給を心がけることが大切です。 そして欠かせないのが同時に抗酸化ビタミンを積極的にとることもすすめられます。 肌を黒く見せるメラニンは、紫外線の刺激を受けた色素細胞内でチロシンというアミノ酸から合成されま す。このとき働くのがチロシナーゼという酵素ですが、ビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害するため、 メラニンの色素沈着を防ぐ効果が期待できるのです。

βカロチンで皮膚の活性酸素を消去

メラニンには紫外線を吸収して皮膚組織を守る役割がありますが、そのメラニンが生成しなくても、皮膚組織の細胞に抗酸化ビタミンがたっぷり補われていれば安心です。

女性を対象にした実験では、紫外線を浴びた後ではびたあとは皮膚や血中のβカロチン 濃度が著しく低下しました。これは皮膚に発生した一重項酸素などの消去にβ カロチンが働いた結果と考え られます。 y他方、βカロチンンを1日30mg、10週間服用したあと、同じ実 験を守行うと、βカロチンの濃度は保たれました。

この実験結果はβカロチンをサプリメントで積極的に摂取すれば、紫外線の刺激で発生する活性酸素に対 処できるだけのβカロチンが皮膚組織に補われることを示しています。

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