減量しにく降圧剤を減らすために

降圧剤、降圧薬を減らすための工夫や対策

副作用が心配な薬はやっぱり減量したい

高血圧は、基本的に一生付き合っていかなければならない病気ですが、高血圧の薬は、必ずしも一生のみ続けなければいけないというものではありません。自分から積極的に生活習慣の改善などを行い、医師相談しながら真剣に取り組めば、薬を減らしたり、やめられるケースもあります。

作用の異なる降圧剤何種類かを使ってコントロールすることが多い

高血圧の薬にはさまざまな種類がありますが、次の2つに大きく分けられます。

  1. 血管を広げる薬
    血管に作用して血管を広げ、血液の循環をよくして血圧を下げます。「カルシウム拮抗薬」「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬」「ACE阻害薬」「α遮断薬」があります。
  2. 血流量を減らす薬
    腎臓や心臓に作用して全身の血流量を減らし、心臓の負担を軽減して血圧を下げます。「利尿薬」「β遮断薬」があります。これらは、副作用が少なく、長期間安定して血圧を下げることができることが確認されている薬で、広く使われています。
    また、異なる薬を併用すると血圧を下げる効果が高くなることがわかっています。厳しい血圧コントロールが必要な場合は、2~4種類の薬を組み合わせて使うこともあります。 高血圧の人は、血圧を下げるために薬が必要ですが、必ず一生のみ続けなければいけないというわけではありません。まず薬のことをよく理解して、きちんと薬を服用することや、生活習慣を改善することで血圧を正しくコントロールできれば、薬を減らしたり、やめることも可能になります。

薬を減量するには血圧を安定させなければならない

薬を減量するために欠かせない重要事項です。薬の副作用が心配な人はしっかり頭に入れておきましょう。

  1. 安定した血圧を4ヶ月以上保つ
    降圧目標値を達成したら、その値を最低でも半年以上保ち、血圧を正常範囲内で安定させることが必要です。
  2. 生活習慣の改善を継続する
    高血圧の治療薬は、血圧を下げるためのもので、高血圧の要因そのものを改善することはできません。もし薬をやめられても、生活習慣の改善を続けなければ、血圧は再び上がってきてしまいます。
  3. 肥満があれば改善する
    肥満があると、そのぶん血圧が下がりにくくなります。減量をして体重を減らし、適正体重を維持できた人ほど、薬をやめられる可能性も高くなります。
  4. 医師と信頼関係を築く
    薬を処方した医師は、薬をやめるときも患者さんの血圧管理の状況を把握して指導します。患者さんと医師が、お互いにコミュニケーションをとって深く理解し合い、二人三脚で治療を続けていくことが、薬をやめることにもつながります。よい状態に改善できても、年とともに誰でも血圧が上がる可能性はあります。また、薬をやめられても1年後ぐらいに再び血圧が上がる人も少なくありません。数ヶ月に1度は受診して、定期的に経過を観察することが大切です。
  5. 血圧の記録をつけて長期的に観察する
    血圧の管理は一生続けなければいけません。薬をやめるためにも、また、薬をやめることができたあとも、家庭用血圧計で継続的に血圧を測ることが、血圧管理にたいへん役立ちます。 血圧は常に変動しています。医療機関で測るだけでは、正確な血圧はわかりません。家庭で血圧を測って記録をつければ、長期的な血圧の変動がわかります。血圧の記録は、治療のための重要な情報なので、治療の助けになります。また、患者さん自身の血圧コントロールにも役立ちます。毎日は無理でも、1週間に3~4日は血圧を測る習慣をつけるようにしましょう。

どうしても降圧剤の副作用が気になる場合は、発酵黒豆エキスなどの健康食品などを利用する方法もあります。酢の降圧効果を利用した健康食品です。こうした降圧効果のあるものと降圧剤を活用しながら血圧の安定に利用する方法もあります。

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