悪玉コレステロールに効く「酒かす」
「酒かす」で血液をさらさらに。
酒かすの効果は血管の若返りだけではない
腸で消化されにくいたんばく質が含まれる
「酒かす」若返り食材をもっとたっぷり摂ればドロドロ血液対策になる
酒かす」は、蒸した米に麹と酵母を加え、発酵させてつくる日本酒の「もろみ」を絞ったいわゆる残りカスです。
残りかすとはいっても、酵母やでんぷんたんばく質、酵母菌からつくられたビタミンB群などを含む栄養素の宝庫でもあります。
そして、最近の研究では、酒かすに多く含まれる「レジスタントプロテイン」という成分が悪玉コレステロールを減らし、血管の老化防止に役立つことわかってきました。
レジスタントプロテインは、食物繊維と同様に働きをするたんばく質。ほかのたんばく質は腸内の消化酵素で分解、栄養分として吸収されてしまいますが、このたんばく質は、消化されにくいうえに、油とくっつきやすい特性を持っています。そのため、胃で消化されることなく、悪玉コレステロール(食事で摂った余分な脂質や油) をそのまま体の外へ排出するのです。この働きで、過剰に増えた悪玉コレステロールの吸収を防ぐことができるわけです。
日本伝統の発酵食「甘酒」の優れた効能
さらに発酵食品であるため、腸内の善玉コレステロールの活動を助ける働きもあり、便通の改善も期待できます。
酒かすには、コレステロールを減らすと同時に、血液がサラサラとなって、動脈硬化の予防につながる優れた効能があるといえるでしょう。
事実、酒かすでつくった甘酒の飲用で悪玉コレステロールが減少し、便の回数・量が増加したという実験結果が発表されています(広島大学大学院・加藤範久教授らの研究)
寒い季節は、甘酒で冷えを解消しっつ、動脈硬化の予防に努めましょう。
酒かすにに含まれるFグルタミン酸は、脳活性に役立つ成分、さ引こ、疲労を回復する「アスパラギン酸」やシミのもととなるメラニンの生成を抑制する「システイン」も豊富。体内で合成できないアミノ酸には、ロイシン(肝臓を強化)、リジン(脂肪を燃やす)、アルギニン(免疫力アップ) など、20種類以上含まれています。