疲労・倦怠感

しっかり寝ているつもりでも疲れがとれない

疲れの正体

それなりに休んでいるつもりでも疲れがとれない

疲れの原因

運動をしたり、強いストレスがかかったとき、私たちの体では、呼吸や心拍が速くなったり、血圧が高くなったり、汗をかくなどの変化が起こります。これらの働きは脳の中枢部にある「自律神経」によるもので、私たちの体を千分の一秒単位でコントロールしています。

自律神経は、リラックスしているときよりも、運動をしているときや、暑い、寒いと感じる環境下のほうが、体を安定に保とうと活発に働くため、より疲れやすくなります。この自律神経が疲弊した状態(極度の負荷がかかることによって自律神経の細胞が酸化、錆びてしまい、本来の機能が果たせなくなった状態)が「疲労の正体」です。運動の疲労は、体の疲労ではなく「脳の疲労」であるという自覚をもつことが大切になります。

脳疲労チェック

  • 物事はキリのいいところまでやらないと気がすまない
  • ストレス解消には体を動かす
  • 日中に眠気がありいびきがうるさいと言われる
  • 集中すると周囲がみえなくなるぐらい没頭する
  • 屋外で過ごす時間が多い
  • 長時間ドライブでも休憩をあまり入れない
  • 熱めのお風呂が好き
  • ひとつでも該当するものがある場合、脳疲労が蓄積している可能性大です。

    ひとつでも該当するものがある場合、脳疲労が蓄積している可能性大です。

    疲労を軽減・回復する

    日常生活において次のことに注意、工夫するように心掛けましょう。

    快適な温度管理

    室内はエアコンなどを上手に使って、快適な空調温度に設定しましょう。また、熱めのお風呂・サウナなどは温度変化が激しく、汗をかく環境は、自律神経に負担がかかります。そういう環境にできるだけ身を置かないようにすることが大切です。

    食事

    とりの胸肉や、かつお、まぐろは羽の付け根の胸肉、かつおやまぐろでは尾に近い赤身など、もともと、消耗の激しい部位にそれを合成する酵素が豊富にあることが知られています。ヒトの場合は疲労の中枢とも言える脳内の自律神経にこの合成酵素が豊富に存在しており、そこに材料を提供する(食事を摂取する)ことでイミダゾールジペプチドを合成し続けて長時間、自律神経の細胞で抗酸化力を発揮し続けるのです。

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    睡眠

    疲労を回復するために一番よい方法は、睡眠の質を上げることです。その質をもっとも邪魔するのは、「いびき」や「無呼吸」です。いびきは、気道が狭くなって、脳にいく酸素(血流)が減る状態です。そうすると、体はがんばって、血監や脈拍を上げるための心肺機能を高めようとします。つまり、眠っているにもかかわらず、自律神経は一生懸命指示を出さなければならないのです。つまり、眠っているにもかかわらず、自律神経は一生懸命指示を出さなければならないのです。これが、疲れがとれない原因につながっています。いびきをかいている人を見たら、睡眠がとれていない、疲労が蓄積しやすい、と思っておいた方がよいでしょう。

    とくに女性は肺活量が少なく、いびきの音は小さいのですが、血圧が低かったり、貧血を合併したりすると、低酸素、低呼吸状態になりやすいので注意が必要です。いびきほどではなくても、更年期頃から増えてくる寝息にも気をつけてください。

    関連サイト

    睡眠の質が悪いかどうか、疲れがたまっているかどうかを調べるために、次のような方法があります。

    • 朝起きた瞬間や、7時間以上眠っているのにだるい人。
    • 起床後、4時間後に眠気があるか?(朝6時に起きたら10時に眠いかどうか?)

    自宅で睡眠時の呼吸状態を調べる「簡易型PSG(ポリソムノグラフィー)検査」装置の貸し出しが可能な医療機関もあります。健康保険適用で3000円弱ぐらいで借りることができますので、いびきに心当たりがあれば、受診をしたほうがよいでしょう。

    いびきを甘くみてはいけない

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